2021年5月現在、日本国内ではcovid-19(新型コロナウイルス)の第四波に襲われています。
変異株が主となり若い世代でも重症化するリスクがあると言われていますので、より一層の感染症対策が求められるようになってきていますが、その中で換気の見える化が注目されています。
これは二酸化炭素濃度を測定し、換気の目安とするものです。
換気の見える化を促進するために、二酸化炭素濃度計を設置するにあたって、補助金や助成金を支給する自治体も増えているようです。
目次
換気の見える化
新型コロナウイルスの感染症対策の一つとして換気が重要であることはよく知られていることですが、どのタイミングで、どのくらいの時間換気をすれば良いのでしょうか。
空気中に漂っているウイルス濃度を測定することはできませんので、その代替として考えられたのが二酸化炭素です。
室内の二酸化炭素濃度が高くなれば、空気の入れ換えが必要なサインです。
そして、二酸化炭素濃度が高くなっているということは、もし感染者がその室内にいた場合、空気中に漂う新型コロナウイルス濃度も高くなっていることを意味しています。
そこで二酸化炭素濃度を新型コロナウイルスの濃度に見立てて、換気のサインと考えるわけです。
幸いなことに二酸化炭素濃度は専用の測定器で簡単に測定することができます。
二酸化炭素の濃度が高くなり空気の入れ換えサインが表示されれば、新型コロナウイルス感染防止のための喚起のサインでもあると考えて、空気を入れ換えれば良いわけです。
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二酸化炭素濃度計購入に対する補助金・助成金について
二酸化炭素濃度計の価格は、安いものだと8,000円程度からありますが、高精度なものを求めるなら、4〜5万円程度になります。
さらに大きなモニターに表示させる場合には、モニターの費用が加わるほか、外部モニターに表示可能な機種に限られてきます。
時短営業や休業、アルコール類の提供の禁止など厳しい措置が講じられているうえ、このほかにもさまざまな感染対策のための費用を使っている飲食店にとって、さらに二酸化炭素濃度計により換気の見える化を導入するのは簡単ではないことでしょう。
ただ、国や地方自治体から、新型コロナウイルス感染対策のためのさまざまな補助金や助成金制度が設けられています。
その中には、この二酸化炭素濃度計の設置費用についても、補助金や助成金支給の対象になる場合があります。
以下にいくつかの補助金の例を記載します。
東京都で活用できる二酸化炭素濃度計の助成金・補助金
東京都の場合は「中小企業等による感染症対策助成事業単独申請コース」が設けられており、感染症対策として備品購入や内装・設備工事費に補助金が出ます。
この備品購入の中に二酸化炭素濃度計が含まれているのです。
1点あたりの単価が税抜き10万円以上で上限は50万円までですが、補助率は助成対象経費の2/3以内まで支給されます。
公募期間は2021年1月4日から2021年6月30日、主な申請対象者は、中小企業者、一般財団法人、一般社団法人、特定非営利活動法人などになります。
また、飲食店の場合は「飲食団体申請コース」が設けられており、助成対象経費の4/5までが支給されます。
詳しくは、東京都中小企業振興公社の「中小企業等による感染症対策助成事業ホームページ」をご確認ください。
埼玉県で活用できる二酸化炭素濃度計の助成金・補助金
埼玉県では、埼玉県飲食店等換気対策補助金として、県内の飲食店(カラオケ店、バーなどを含む)を運営する中小企業・個人事業主に対し、二酸化炭素濃度計購入に対して補助金を支給しています。
補助対象経費が15万円以上から申請ができ、上限額は50万円です。
ただし、換気設備工事を伴うような場合は100万円まで上限額がアップします。
申請受付期間は2021年5月13日から2021年年6月30日までとなっていますが、審査は受け付け順に順次行われ、予算額に達した場合には6月30日の前に受付・交付決定を終了する場合があるので注意が必要です。
詳しくは、埼玉県飲食店等換気対策補助金についてホームページをご確認ください。
京都府で活用できる二酸化炭素濃度計の助成金・補助金
京都府の場合は、他県のケースとは異なります。
京都府では飲食時における新型コロナウイルス感染リスク低減の向上を図るため、二酸化炭素濃度計などのモニタリングを行っているのです。
これは全国初の試みで、このモニタリング事業の協力店を募集し、この事業に参加する事業主に対して補助金を支給します。
補助金の内訳は、二酸化炭素濃度計や換気機器、飛沫防止装置などの整備に係る費用及び、CO2濃度モニタリング事業への協力金となります。
補助金の上限は20万円〜30万円(コースによって異なる)、補助率は3/4以内、協力金は3万円〜5万円です。
また申請期間は2021年5月7日から2021年6月4日までとなっています。
詳しくは、京都府「京の飲食」安全対策向上事業のホームページをご確認ください。
まとめ
新型コロナウイルス感染症対策の一環として、換気のために二酸化炭素濃度計の設置を考えている場合、自治体が支給する補助金・助成金を申請することができます。
各自治体により申請条件や上限額が異なりますが、必要経費に対して3分の2〜4分の3程度の補助金が支給されることが多いようです。
ただし、自治体によってはすでに募集期間が終了している場合や予算額に達した時点で募集が終了してしまうこともあるので、早めの申請をおすすめします。
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