最近注目を集めているものにオゾン発生器があります。
近年は除菌や消臭に気を遣う方が増えてきました。
これまでは、空気清浄機や除菌スプレーなどで済ませていた方も多いと思いますが、オゾン発生器はより効果的に除菌を行うための装置です。
とはいえ、新しい機械なだけに取り入れようかどうか悩んでいる方も多いのではないでしょうか。
今回はオゾン発生器について徹底的に解説していきます。
目次
オゾン発生器はどういうメカニズムで成り立っている？
オゾン発生器はその名の通りオゾンを発生させるための機器です。
では、なぜオゾンが除菌に役立つのでしょうか。
オゾンは酸素を原料として作ることができますが、不安定で反応性が高い特徴を持ち、反応が起きるともとの酸素に戻ろうします。
このときに、ニオイや雑菌、ウイルスの原因物質と反応を起こすため、除菌脱臭ができます。
加えて、オゾンによる脱臭は臭いの原因となる物質を分解する効果が見込めます。
臭いを消すだけなら脱臭スプレーでもいいのではと思う方も多いでしょう。
しかしながら、そうした脱臭スプレーは臭いの原因となる物質を完全に消せるわけではありません。
そのため、スプレーの効果が切れたらまた臭い出した、という経験をしたことがある人もいるのではないでしょうか。
それに対して、オゾンは臭いの原因となる物質を元から絶てます。
このようにリスクが少なく、しかも効率的に除菌を行えるからこそ今オゾン発生器に注目が集まっているのです。
オゾン発生器は空気清浄機と併せて使うと効果的？
除菌を行えて、消臭までできるとなるとオゾン発生器には空気清浄機に似た効果があるとわかります。
では、オゾン発生器のみを使えば、空気清浄機を置く必要はなくなるのでしょうか。
空気清浄機は、室内の空気を吸入し内部のフィルターにかけ、再び送風するというメカニズムになっています。
室内のホコリや花粉といった物質や、ニオイ物質を取り除くことが可能です。
オゾン発生器は、酸素によって菌や有害物質を分解しようとします。
よって、酸素によって分解できない物質はオゾン発生器によっては除去しきれません。
そのため、花粉症やホコリに悩む方はオゾン発生器ではなく空気清浄機を使うことをおすすめします。
このようにオゾン発生器は一台を置けば十分というものではありません。
目的に合わせて空気清浄機を使うことで、より室内を快適に保つことができるでしょう。
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オゾンは濃度が濃すぎると逆効果？
ここまでオゾン発生器の特徴を紹介してきました。
メリットの多いオゾン発生器ではありますが、一方でまだまだ改良の余地が多い機器でもあります。
特にオゾンは濃度が濃ければ濃いほど菌を分解しやすくなる一方で、人体にも影響を及ぼしてしまうというリスクがあるのです。
0.1ppm以上の濃度にまで高まってしまうと、咳や涙が出たりするなどの悪影響が出る数値として、日本産業衛生協議会が勧告する作業環境基準濃度に定められています。
オゾンのにおいが残っている場合は少し濃度が高くなっている可能性があるため、窓やドアを開けるなどして換気を行う必要があります。
また、室内で使う場合は密室状態になるのを注意しなければなりません。
使用方法を確認し、安全に使うように心がけましょう。
加えて、オゾン発生器の近くにいると濃度の濃いオゾンを吸ってしまいかねません。
子供のいる環境でオゾン発生器を使う際にはくれぐれも注意しましょう。
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新型コロナウイルスにも効果的？
そもそも近年オゾン発生器に注目が集まっている理由として、新型コロナウイルスの存在があります。
新型コロナウイルスが流行した当初、さまざまな研究機関がウイルス感染を抑制するための方法を模索し続けました。
一部の研究や実証結果では下記のように言われています。
- 人体に害を与える高濃度のオゾンがコロナウイルスに効果がある
- 人体に影響を与えない低濃度のオゾンでも、新型コロナウイルスの感染力を低下させる効果がある
一方で、人体に影響が出ない範囲のオゾンの効果についてはまだまだ確定的なことは言えません。
とはいえ、オゾン発生器がダメだったとしても新型コロナウイルスの予防策はほかにもたくさんあります。
新型コロナウイルスに関してはオゾン発生器だけに頼るのではなく、さまざまな対策を複合的に取り入れながら対応していくのが良いでしょう。
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オゾン発生器はどんな分野で使ったほうがいい？
ここまでオゾン発生器の特徴やデメリットについて見てきました。
これらを踏まえたうえで、ここからはどんなケースにおいてオゾン発生器を使うべきなのかを考えてみましょう。
まず、オゾンは高濃度になってしまうと悪影響を及ぼすものです。
そのため、狭い空間でオゾン発生器を使うのは避けたほうが良いでしょう。
オゾンの濃度が適正範囲にとどめられる広めのスペースで使えば十分に効果を発揮できます。
また、厨房のような汚くなりがちな空間に、オゾン発生器を置くと清潔な環境を作りやすいです。
厨房は水を使う場所ですのでカビをはじめとした有害物質が生まれやすいですが、オゾン発生器を使えばこれらを防ぐことができるでしょう。
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さらに、オゾン発生器はゴキブリなどの害虫を忌避することもできます。
人間が高濃度のオゾンを吸うと臭いで判別できますが、害虫もまたオゾンの臭いを識別できるのです。
害虫たちにこの空間にいてはまずい、と思わせることができれば清潔な空間を作ることができるでしょう。
そのほか、一時的に人を空間から締め出したうえで、あえて高濃度のオゾンを発生させて有害物質をなくすという使い方もできます。
たとえば、電車やバスのように常に客が入れ替わり立ち代わりする空間は座席や壁にウイルスや有害物質が付着しやすいです。
終電になった後メンテナンスとしてオゾン発生器を使えば、翌日清潔な環境を整えたうえでお客様を招き入れることができるでしょう。
もちろん、ホテルや病室のような定期的に空室が生じる空間で使うのも効果的です。
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まとめ
オゾン発生器は、もとはといえば医療機関や水道局などで使われるものでした。
水道の消毒や病室を清潔に保つために使われていたものだったのです。
そのため、民間で利用されるようになってから歴史は浅く、まだまだ試行錯誤が続いている状況です。
メリットとデメリットを両方見極めながら安全に使うようにしましょう。
