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ワクチン

新型コロナのワクチン接種の有効性と感染予防

新型コロナウイルスのワクチン

新型コロナウイルスのワクチンが日本でもようやく始まりました。

まずは医療従事者や老人ホームなどの福祉施設で働いている人たちから接種が始まり、次に65歳以上の高齢者、その後16歳以上の一般の方という順番で進められていくことになっています。

ワクチンで多くの人が知りたいのは、副反応のリスクとワクチン接種の効果ではないでしょうか。

副反応のリスクがあっても新型コロナウイルスの感染を防ぐことができるのなら、接種する意味はあります。

実際に日本よりも一足早くワクチン接種が始まっている欧米などでは、新型コロナウイルス感染に対して効果が期待できることを示すデータが報告され始めています。

目次

ワクチンとは

ワクチンとは、特定の病気にかからないために体内に取り入れるもので、すでに病気にかかった後に治療のために使用する治療薬とは異なります。

人間の体にはもともと免疫があり、体内に侵入してきたウイルスや細菌を退治するのです。

しかし、自然免疫だけでは間に合わない場合は、ウイルスや細菌が体内で増殖し発病してしまいます。

ところが、その病気が完治すると、同じ病気にかからないように新たな免疫が生まれるのです。

これを獲得免疫と言いますが、ワクチンの考え方はこの獲得免疫を人工的に作り出すことにあります。

mRNAワクチンとは

ワクチンの製造方法は、ウイルスや細菌を弱毒化あるいは無毒化して作るのが一般的です。

インフルエンザワクチンなどがよく知られていますが、このタイプのワクチンには生ワクチンと不活性化ワクチンの2つがあります。

しかし、この方法だと完成までに時間がかかるために、新型コロナウイルスでは世界で初めてmRNAワクチンと呼ばれる新たな方法で製造されたワクチンが導入されました。

このmRNAワクチンというのは、簡単に言うとタンパク質を作るための設計図です。

新型コロナウイルスの一部のmRNAを筋肉注射によって体内に注入すると、体内で新型コロナウイルスのタンパク質の一部が作られます。

すると、免疫細胞がそれを異物と認識するため免疫ができ、これによって感染を防ぐ仕組みになっています。

以前は、このmRNAワクチンを作るのは簡単ではありませんでしたが、近年、遺伝子解析技術の急速な発展により、mRNAワクチンを短期間で開発及び製造できるようになりました。

新型コロナウイルスワクチンの有効性

いち早く開発に成功したファイザー製のワクチンは、その高い有効性が示されています。

その中には、イギリス型の変異株も含まれているのです。

ファイザー製のワクチンは2回接種が基本ですが、1回接種だけでもかなりの効果があると報告されています。

アメリカ疾病対策センター(CDC)の報告では、1回接種では感染を80%、2回接種では90%抑制することができたとのことです。

感染したとしても無症状あるいは軽症に抑えることができると報告されています。

アメリカではすでに国民の約35%が少なくとも1回目のワクチン接種が終了していますが、先行接種していた高齢者施設内での新規感染者数は、実に96%も減少したと報告されており、また1日7万人近くの新規感染者が出ていたイギリスでは、4月現在で約3,000人にまで減少しています。

この数字は日本の新規感染者数とほぼ同じです。

ワクチン接種が欧米に比べて遅かった日本では第四波に襲われ、感染者数が逆に増加している状況です。

今後、ワクチン接種が進むことでこの状況が改善されることが期待されています。

感染症対策のガイドラインを守る

ワクチン接種が遅れている日本においては、感染予防のために、手指消毒・マスクの着用・換気を徹底し、三密を避けることが重要です。

コロナ慣れやコロナ疲れから、これらの感染症対策がルーズになりがちですが、変異株が増え新規感染者数や重症者数が増えてきている状況の中で、改めてこの感染症対策の基本を守っていくことが大切です。

これらがきちんと守られれば、基本的に感染者数を大幅に減少させることができるのです。

業種別の感染予防対策ガイドラインをわかりやすくまとめた記事もありますので、改めて見直してみてはいかがでしょうか。

まとめ

世界中で新型コロナウイルスのワクチン接種が進められ、その効果の高さが報告されています。

日本はワクチン接種が始まったばかりですから、その効果が現れるまでしばらくかかりそうですが、それまでは感染症対策をしっかり施す必要があります。

感染症対策に換気は必須

多くの事業者が感染対策として実施しているのは、「マスクの着用」「体温チェック」「消毒」ですが、実は換気をしないと他者へ感染させてしまう可能性が、18.7倍も上がることが論文で発表されています。

換気に関する正しい知識を身につけて、クラスターを発生させない換気対策を実施しましょう。

→換気とクラスターの関係性について詳細を読む

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