新型コロナウイルスにかかってしまった場合、酸素が十分の取り込めているかは重要です。
肺の中に酸素が取り込めなくなってしまうと、そこから重症化してしまい命にも関わってきてしまいます。
どの程度酸素が取り込めているのか簡易的にわかるパルスオキシメーターは便利ですが、正しく測定できない場合があります。
こちらでは正しく測定できない原因や対処法について解説していきますので参考にしてください。
目次
なぜ正しくパルスオキシメーターで測定ができない?
パルスオキシメーターで測定をすると、すべて正しい数値に見えます。
しかし、実際の数値とは異なる場合があり、本来入院が必要な方でも低い数値でデータが出てしまうこともあるのです。
どんな場合パルスオキシメーターで正しく測れなくなってしまうのか、覚えておきましょう。
装着が正しくされていない
自分ではきちんと装着したつもりでも、しっかりと指が入っていない場合は測定が正しくできません。
プローブをしっかりと固定し、正しく測るようにしましょう。
コツはセンサー部分にしっかりと爪が当たっているのを確認します。
これが当たっていないと、正しい数値になりません。
指先が冷えている
冷たいものなどを触って指が冷えている場合、パルスオキシメーターに指を入れても正確に測れません。
まずは指を普通の体温に戻してから、もう一度測りましょう。
血流が機器の中で感じられないと、正しくなりません。
持病で薬剤を飲んでいる
もともと不整脈を患っていて病院に通っているという方も、薬が原因で正しい数値が出てこない場合があります。
ほかにも、狭心症発作などの薬も影響が出やすいため、本当は体の中に酸素があまり行き渡っていなくて苦しいのに、パルスオキシメーターでは低めの数値で測定されます。
測定中に指を動かしてしまった
正しい位置で指を入れていたとしても、何かの拍子に少し動かしてしまったという場合も正しく測定ができません。
指の爪がしっかりと機器の中に入っていないとダメなため、多少動かしてしまったつもりでも正しい数値が出ません。
痩せすぎている人も注意
普通体型で指も人並みの太さがあれば、パルスオキシメーターで測定できます。
しかし、極端にダイエットなどや病気などで痩せている場合、指に挟んだだけで血液が止まってしまう場合もあります。
血流を見て酸素が体の中にどの程度あるのかを見ているので、血液が止まってしまうとしっかりと見えないのです。
マニキュアを塗っている方も注意
女性はおしゃれをするためにマニキュアを塗っている方もいるかもしれませんが、実は色がついていると正しく測ることができません。
血流を見て測っているのですが、同時に色も見ているのです。
赤く濃い色のマニキュアをしていると、血液が巡っていると勘違いして数値もおかしくなってしまいます。
本来はもっと危ない状況でありながら、まだ正常な数値が出てきてしまいます。
正しく測定するための対処方法
正しく測定するために、どんなことに気を付けておけば良いのでしょうか。
しっかりと対処をしてから、正しく測定しましょう。
マニキュアは落としてから測定する
せっかくおしゃれに塗ったばかりという方も、マニキュアは落としてからパルスオキシメーターを使いましょう。
特に赤い色など明るい色をしていると、数値が極端に低く出てきます。
手を温めてから測定する
冷たくなっている手は、指もひんやりしていて血液がしっかりと回っていない状態です。
家の中でも冷たい水を触った後などは一時的に指が冷えていますので、まずは温めて血流を良くしましょう。
普段の体温になったところで、パルスオキシメーターで測ると本来の数値が出てきやすくなります。
集中して測る
ほかの人と話しながら、何か別のことを考えながら測ってしまうと指をつい動かしてしまうことや機器の中でずらしてしまう可能性があります。
しっかりと爪をくっつけて、正しい体勢で集中しましょう。
ほかにも、緊張しながら測ってしまい、息を止めてしまうのもよくありません。
呼吸は普通通りにすることが大切ですので、意識ながら吸って吐き計測しましょう。
計測の数値ばかりを頼らない
正しく数値が出ないこともあり、対処法を意識しても自分の症状に比べて低い数値しか出ない場合もあります。
しかし、実際には酸素が足りない状態で、そのまま放置してしまうと大変な状態に来ているかもしれません。
もし呼吸が荒くなってきて普段と違う時には、計測の数値は無視して助けを求めましょう。
まとめ
パルスオキシメーターは簡単に自宅にいながら測ることができますが、毎回正しい数値が出るとは限りません。
正しく測定するコツをよくわからないまま測ってしまうと、本来の数値よりも低く出て正常範囲になってしまいます。
まずは注意点を知り、測る際の対処法も把握しておきましょう。
数値だけでなく息が苦しく荒いと感じた時には、もっと酷くなる前に助けを求めましょう。
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